こんにちは、Sethです。
撮影会ってのは、コスプレイヤーさんは撮影会までが大変でカメラマンは撮影会後からが大変です。
というのもカメラマンは現像って作業があるんですけど、ぶっちゃげ撮影会終わってから家に帰ってからお風呂入って着替えて一息ついたら・・・
現像明日でいいか!ってなっちゃうんですよ。昔なってました。
それが今や、撮影会が終わって次の日の朝にはギガファイルで参加者に撮影データを送るようになりました。
ということで、今回は
・現像作業になかなか手を付けられない
・わかっちゃいるけど現像するのが面倒くさいと思ってしまう
・夏休みの宿題を最終日まで手を付けない
という人向けのnoteです。
カメラマンが撮影会後の現像をなかなか始めないのはなんで?
最初は撮影会後なかなか現像作業をするのが面倒になってしまって2週間とか待たせてた時がありました。ずいぶん昔の話ですが。
で、自分なりに何でそうなっちゃうのかな?って考えたら原因が一つあったんです。
現像するのが遅れるのは
- 撮影会後疲れてるからお風呂入って着替えると一息ついちゃう
- 一息ついたら次の日でいいかーってなる
- 次の日とかに持ち越すとカメラからPCにデータ移動するのが面倒になる
- 今日はいいやーってなる
- 結果的に現像が遅れる
って流れですね。
人が行動するために必要な考え方
人間っていうのはマジで面倒くさがり屋です。
どれぐらい面倒くさがり屋かっていうと
「給料低くて残業いっぱいあるブラック企業なのに転職が面倒だからしない」とか
「夏休みの宿題やらないとダメだけど、まだあと1週間あるからいいや」とか
「新しい掃除機買ったのに古い掃除機を粗大ゴミに出すのが面倒だ」とか似たようなこと経験あると思います。
例えば、
「区役所から書類が届いてて、記入してポストに投函するだけでなんかの還付金が5000円貰える」とします。
区役所の書類記入なんてクッソ面倒ですけど、例えばこの書類が10分で書き終わるなら「10分で5000円ゲットできるぜ!時給に換算すると時給3万円だぜ!」ということになります。
5000円貰えるにもかかわらず10分で終わる書類記入を人は面倒くさがります。
で、この面倒くさがり屋の人間に行動をさせるために必要なことは何だろうって話です。
1、行動するメリットが明確化する
2、行動しないことで起こる危険を回避することが明確化する
3、行動を細分化してハードルを低くする
簡単に言うとこんなところです。
先ほどの「区役所から書類が届いてて、記入してポストに投函するだけでなんかの還付金が5000円貰える」を3つに分類すると
1、記入してポストに投函するだけで5000円貰える(メリット)
2、記入しないと後々「やっておけばよかったな」と後悔する(デメリット)
3、とりあえず区役所の書類を見る
これだけわかれば、なんとなく書類記入できそうな気がしませんか?
面倒な現像作業を細分化してみる
撮影会の写真データを現像するということをさっきの1~3にしてみたら
1、データを早くくれる人、確実にくれる人という信頼が構築される(メリット)
2、現像作業に手を付けるまでずっと「現像やらないとなー」という不安、罪悪感、面倒くさい気持ちが残り続ける(デメリット)
3、家に帰ったらとりあえずカメラからメディアを取り出してPCにデータ移動だけする。
こんな感じです。
最初のほうに書きましたが、
・撮影会後疲れてるからお風呂入って着替えると一息ついちゃう
・一息ついたら次の日でいいかーってなる
となるのであれば、一息つく前にデータ移動だけしてしまえばいいのです。
私の撮影会後~データ現像の流れは以下の通りです。
・撮影会から帰宅、手洗いうがいをしたらすぐにカメラからメディアを取り出してPCにデータ移動。
・データ移動中にお風呂(お風呂焚けてなければ、焚きながら現像ソフトを起動)
・お風呂後に現像ソフトで今日撮ったデータを確認
・確認したついでに1枚だけ現像作業
・1枚現像作業したら現像データをほかの写真に適応
・ついでにほかの写真の調整、現像作業を一気にしてしまう
・現像作業が終わったら書き出し作業をして就寝
・次の日の朝、データを確認して圧縮してギガファイル便で参加者にURLを送る
という感じです。
撮影会の次の日の朝には参加者全員に撮影会のデータのURLが送られています。
現像作業はゴリゴリの加工をしないのでかなり効率化させて実質30分程度で終わらせてます。
現像をさっさと終わらせて早くデータを送るメリット
この方法は「とりあえず風呂入る前にデータだけ移動しよう」から始まりました。
写真のデータを早く送ることで
・現像しなきゃいけないなぁ・・・という「〇〇しなきゃいけない」嫌な気持ちがない
個人的にこの「〇〇しなきゃいけない」ってすごく嫌いなんですよ。
夏休み中もずっと「あー宿題しなきゃなー」というアレです。
で、意外とこういうメリットもあったんだと思ったのは
・データを早くくれる人、確実にくれる人という信頼が構築されるということ
この現像方法をして次の日の朝にはデータを送るということを1年ぐらい続けていると、撮影会直後に「Sethさんはすぐにデータをくれるので助かります」と言っていただけるようになりました。
どうやらカメラマンには「データを送るのが遅い人」と「データをくれない人」がいるようなので、そういう点では撮影会でお会いした方々には信頼度はかなり高くなってます。
行動の細分化のミソ
この一連の「現像を早く終わらせる」流れの一番の肝は「とりあえず風呂入る前にデータだけ移動しよう」というところです。
本を読むのが面倒な人がどうやったら本を読ませることができるのか?という話で、元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏(西村博之氏)は
「とりあえず本を開かせる。読ませるんじゃなくて。そんで開かせたら1行だけ読ませる。1行読むと人はそのまま2行目、3行目って自動的に読んじゃうんですよ」
と話してました。確か彼の書籍でも同じようなことが書いてました。どの本かわすれましたけど。
これはつまり、行動のハードルをめっちゃ下げるってことです。
例えば、本を読むだと
ハードルが高い→読了する
ハードルが低い→本を開く
これぐらい行動のハードルを下げるんですよ。
じゃあ現像作業だとどうなるのか?
ハードルが高い→現像全部終わらせてデータを送る
ハードルが低い→カメラからデータ移動する
という感じです。
データ移動したら「1行目から2行目を読んだ」様に現像ソフトで今日撮ったデータを見ればいいんですよ。
現像ソフトでデータを開いたらついでにちょっとだけ現像作業してみたらいいんですよ。
超面倒くさがりやな私が誰よりも早く現像データをみんなにお届けできるのはこういう理屈でした。
まとめ
現像面倒くさいけど、とりあえずカメラからPCにデータ移動してお風呂入ろう!
カメラマンの技術的な話だけじゃなくてこういう人間の行動心理学なんかも今後ともお話していきますので、どうぞお楽しみにー